無愛想な彼に胸キュン中
だから、一週間ぶりに顔を合わせたんだけど。
椎木くんに傷つけられたのは事実だけど、
あの日あたし達はもう和解した。
だからもう、あたし達の間には隔たりもなにもないんだ。
「椎木くん、これ休んでたとき分のノート」
綺麗に書いたノートを手渡す。
「……これ、わざわざ?」
「うん。迷惑だったら、見なくていいから」
「いや、嬉しいよありがとう」
にこりと笑う姿は、
王子様のあのころの椎木くんで。
本当にあんなことをしたなんて思えなかった。