無愛想な彼に胸キュン中





だから、一週間ぶりに顔を合わせたんだけど。



椎木くんに傷つけられたのは事実だけど、
あの日あたし達はもう和解した。



だからもう、あたし達の間には隔たりもなにもないんだ。




「椎木くん、これ休んでたとき分のノート」




綺麗に書いたノートを手渡す。




「……これ、わざわざ?」



「うん。迷惑だったら、見なくていいから」



「いや、嬉しいよありがとう」




にこりと笑う姿は、
王子様のあのころの椎木くんで。



本当にあんなことをしたなんて思えなかった。





< 292 / 405 >

この作品をシェア

pagetop