無愛想な彼に胸キュン中
あ、そうだ挨拶しなきゃ。
第一印象って大切っていうし!
「あの、はじめまして。あたし、三枝澪っていいます……」
「あらっ、はじめましてっ。きゃーもしかして流の彼女かしら?」
きゃーって。
ちょっとテンションが高いんじゃ……?
引きつり笑顔のあたしに、綺麗な子どもみたいな笑顔が、ズイズイと近づいてきた。
「……母さん、そういうの、いいから」
そんなあたしに気づいてか、青葉が間に入ってくれたけどまったく意味がなくて。
「よくないわ。流が彼女を連れてきたんだもの。あ、今日はお父さん仕事で遅くなるって言ってたの。ねぇ、よかったら一緒にお食事いかが?」
女の人の瞳が再びあたしを捉える。