無愛想な彼に胸キュン中




「本当においしかったです」



リビングのダイニングテーブルで、
あたしは笑顔でそう言った。



青葉のお母さんが作ってくれた料理はどれも手がこんでいて、レストランで出てきてもおかしくないくらいだった。



それにとてもおいしかったんだ。



緊張も、青葉のお母さんの優しさと柔らかな雰囲気でどこかに飛んでいってしまった。



ふー、おいしすぎて、
思わず食べ過ぎちゃったなぁ。




「そう、よかったわぁ」



ふわりと青葉のお母さんが笑う。



その柔らかい笑顔はどことなく青葉に似てた。当たり前だけど。



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