無愛想な彼に胸キュン中
「え……」
「俺、本気で三枝のこと好きだから」
まっすぐ見つめられ、あたしは固まってしまった。
なぜだか3年になる前の春休み、椎木くんに告白された。
今までの謝罪と、
本気で好きになったという告白。
もちろんあたしは青葉のことが好きだから断ったんだけど……。
「でも、椎木くんならモテるしあたしじゃなくても……」
あんなことがあったのに、椎木くんには人気がまだまだある。
椎木くんが心から変わったからなのかな。
前より優しくなった気がする。
「あんなことがないと気づけなかったんだけど。俺には三枝が必要なんだよ」
「椎木くん……」