無愛想な彼に胸キュン中





「三枝」



「へ……?」




夢見心地のまま声のする方向を見ると……。




「……あ」




今できれば見たくなかった、
青葉があたしの前に立っていた。




あたしは思わず顔を逸らす。




だってさっき悲しい顔させたし、
気まずい……。





「なぁ」



「…………」




……お願い、話しかけないで。




「お前、椎木のことが好きなの?」


「えっ……!?」




青葉の声にガバッと顔を上げる。



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