無愛想な彼に胸キュン中
俺はただただ呆れるだけ。
こいつは、やってくれるな。
「……じゃあなに。俺はその女に会いに行かないといけないわけ?」
「うん。そうなるね☆」
そうなるねって……。
「その女は?」
「隣のクラスの片瀬朋(かたせ とも)ちゃん」
ふーん。
名前まできっちり覚えてるってわけ。
「類、お前あとでシメる」
「なんとでもー。みんなにかばってもらうから。あ、泣かせんなよ?」
じゃあねーと類は俺の机に置いて、走って行ってしまった。
類とはクラスが違うから、
休み時間にこうして会いに来るんだ。