無愛想な彼に胸キュン中
「……青葉くん、ひどい……」
次の瞬間には、
片瀬の瞳から涙がこぼれ落ちた。
ざわつく周り。
マジかよ……。
「おい、片瀬……」
「一生懸命作ったのに、食べないなんてっ。こんなのひどいよ……」
周りは完全に片瀬の味方らしい。
俺に非難の視線が向けられた。
これだから女は……。
「悪いけどさ、俺甘いものは苦手なんだよ」
なるべく優しく、当たり障りなく言った。
はっきりいって
いい気はしないけど、仕方ない。
面倒くさいことにならないためだ。