無愛想な彼に胸キュン中




「……青葉くん、ひどい……」




次の瞬間には、
片瀬の瞳から涙がこぼれ落ちた。



ざわつく周り。



マジかよ……。




「おい、片瀬……」



「一生懸命作ったのに、食べないなんてっ。こんなのひどいよ……」




周りは完全に片瀬の味方らしい。
俺に非難の視線が向けられた。



これだから女は……。





「悪いけどさ、俺甘いものは苦手なんだよ」



なるべく優しく、当たり障りなく言った。



はっきりいって
いい気はしないけど、仕方ない。



面倒くさいことにならないためだ。




< 81 / 405 >

この作品をシェア

pagetop