君に出会えて

 
 
「美海ー!!!あと少しで高校生よ!!!」
 
 
 
母がいきなり抱きついてきて・・・。


 
すこしビックリぎみな私。
 
 
 
「う、うん。それがどうかしたの?」
 
 
 
「あのね!美海にはね、お父さんと話してね。名題国学園に行ってもらおうとおもうの!」
 
 
え・・・。

 
め、め、めいだいこくがくえんーーー!?
 
 
 
「え、あの超お金持ちが行くとこじゃん・・・。めんど・・・」
 
 
 
「まぁまぁ。あ、明日からは三つ編みとメガネしていきなさいね♪」
 
 
 
「は!?なんで!?」
 
 
 
「だって、ばれたらお父さんうるさいんだも~ん」
 
 
 
「意味わかんないー!!!」
 
 
 
すると


 
―――ガチャ―――


 
という音とともにドアが開いた。
 
 
 
「美海ー!!!なんで行くんだー!!!私のかわいいむす「お父さん!!!美海も!!!これ決定だから!」
 
 
 
「そんな・・・」
 
 
 
お父さん・・・。
 

確かにうるさいかもしれないね・・・。
 
 
 
「わかったって!!!行くから」
 
 
 
「そう言ってくれると信じてたの!!!」
 
 
 
るん♪るん♪ってかんじで

 
部屋を出て行こうとしたお母さんはいきなり止まって
 
 
 
「あ、全寮制だから、荷物は送っちゃったよ♪」
 
 
 
「はぁーーー!?」
 
 
 
「なによ」
 
 
 
「そ、そんなの聞いてないし!」
 
 
 
「あら、今言ったじゃないの!」
 
 
 
だめだ・・・。

 
この人じゃだめだ・・・。
 

あきらめていくことにした。


 
 
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