君といた夏
「このバカップルが……」
「さっきまで、落ち込んでたくせに。」
いつの間にか、千夏もいて。
今のいざこざは何もなかったように、元に戻っていた。
本当に、良かった……
「涼……!」
「ん?」
優しそうに返してくれる、その言葉もいつも通り温かい。
「私も愛してるよ!」
「当たり前。」
涼が大好きです。
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「さて、と。
大体のことは理解したけど…」
今までのことを千夏に話すと、千夏はギロリと私を睨んだ。
「なんで相談してくれなかったの?」
「ごめん………」