君といた夏



「まあ、済んだことはいいけど。
これからは、ちゃんと相談すること。」



「うぅ………はい…」




千夏に怒られて、私は出来るだけ小さくなる。




「俺の玲奈をいじめんな。」



「誰のおかげで、今仲直り出来てると思ってるの?調子にのんな!
てか、玲奈はあんたのものじゃないし。」



千夏と涼の間に火花が見えるよ……



愁くんに助けを求めても、面白そうに傍観してるだけだし。



他人事みたいにしちゃってさ!




「まあ、とりあえず涼太の勘違いを解かなきゃな。
そこから始めようぜ。」



千夏によって内側から鍵がかけられた、保健室。



すいません、先生。


勝手に借ります。




< 114 / 168 >

この作品をシェア

pagetop