君といた夏
「……うん!!」
私は、世界一幸せです。
親友と友達と彼氏。
みんなが私を大切にしてくれる。
私も、みんなを大切にしたい。
「みんな、大好き!!」
そう言えば、みんな笑ってくれるんだ。
「私も大好きだよーーっ」
「これからも、俺は玲奈の味方だよ」
「俺が、お前に何もさせねぇよ。
野々崎に指一本触れさせねぇ。」
この幸せに、足りないものはある。
でも、それもゆっくり解決したいなぁ。
さっきまでの恐怖も悲しみも、嘘のようにスッキリしている。
話してしまえば、こんなにも楽になるんだね。
もう二度と迷わない。
みんなを、頼ろうと思うんだ。