君といた夏
「さて、もうすぐ球技大会だ。」
2、3年のクラスは変わらないから、愁くんも千夏も……もちろん涼も同じクラス。
担任の先生も変わらなくて、新鮮さは足りなくて、ちょっぴり残念な気がする。
「…〜〜〜。と、いうわけでだ。
今から各自の参加種目を決めてもらう。」
黒板には、バスケ、バレー、サッカー、ソフトボール、テニスの文字。
1人最低1種目に参加。
人数の都合で、運動神経がいい人の中で何種目も出る人もいるけど。
運動神経がそこそこしかない私は1種目しか出ないつもり。
「玲奈、2人でテニスのダブルス出ない?」
「千夏と?うん、出たいっ!」
涼の方を見れば、なにやら愁くんと話している。
多分、2人ともバスケに参加するんだろうな。