君といた夏
「よし、決まったぞ。」
先生の声に顔をあげれば、黒板には種目と参加する人の名前が書かれている。
「それじゃあ、運動部のやつら期待してるからな。
特に坂本と五十嵐はな。」
先生が期待の目線を向けると同時に、鐘が鳴った。
キーンコーンカーンコーン
「それじゃあ、今日も一日頑張れよー。」
ガタッガタガタ
解散すると、涼が私の所に来てくれた。
「玲奈はテニスのダブルスか?」
「うん。千夏とペアだよ。」
「そうか。時間があれば応援に行くな。」
「うん!私も涼のバスケ応援に行くからっ!」