君といた夏
「あ、千夏早く早く!!」
「なによ?」
「涼たちのサッカーの試合、始まっちゃう!」
「えー、興味な…「行くよっ!!」」
何か言っている千夏を無視して、全速力で引っ張る。
私たちの試合のちょっと後にスタートだから、もう結構な時間が経っている
「あ、勝ってるね。」
「うん。」
2年生のクラス相手に、圧倒的に勝っている。
うちのクラスにサッカー部は少ないはずなんだけど……
その分、涼と愁くんが活躍している。
「涼太、寄こせ!」
「決めろよっ…!」
涼の蹴ったボールは、走っている愁くんの足元にキッチリ届く。
そのまま、シュート!!