君といた夏
「た、大したことじゃ無いんだけどね……」
離れてくれたのは嬉しいけど、男の子達はじーっと見てくる。
は、恥ずかしい……!!
「ん?」
優しい声音で、涼聞き返される。
「カッコ良かった!つ、次も頑張って!」
よし、言ったぞ私!
「そ、それだけだから!
じゃあ、応援してるね!」
涼の反応を見る余裕もなくダッシュ!
みんなに見つめられているのが恥ずかしくて、涼の顔を見上げるので精一杯だった……
恥ずかしくて、でも、言えたことが嬉しくて。
ああ、恋をしてるんだなぁって、
走りながら、思った。