君といた夏
「涼ーーーっ!!」
ぴょんぴょんと跳ねながら、俺の元に駆け寄ろうとする玲奈。
うさぎみてぇ。
てか、お前ドジなんだし転ぶぞ。
「勝った……っ?!」
言ったそばから、何もない所で何故かつまづいている。
既に予想していた俺は、玲奈が来たときから軽く走っていた。
「……っぶね。」
「えへへ………ありがとう。」
慌てて抱きとめれば、いたずらっ子のように笑っているし。
「ったく、気をつけろよ。」
抱き寄せたまま、頭を撫でれば、目を閉じてふにゃぁっと笑うから堪らない。
「玲奈たちも後であるよな?次の試合は見にいくから。」
「うん!」