君といた夏
「いい加減私の前から消えろよ。
目障りこの上ないって。」
こんな言葉、あの日々に何度も言われた。
もう、慣れたもん。
そのくらいじゃ、傷付かない……!!
心が折られる前に、私はキッと日向ちゃんを睨みつけた。
今度こそ、負けないんだから。
「なにその目?気に入らない。
万が一にも私が諦めると思っているなら…
『それはあり得ない』と断言しとく。」
その言葉と同時に、日向ちゃんは普段みんなの前で見せるような顔とは違う顔になる。
ーーー私をいじめる時の顔。
途端に寒気が走ったように、恐怖で体全体に鳥肌がたつ。