君といた夏
「バッカじゃない?私はね」
……もう…やめて。
これ以上私を惨めにしないで。
もう、一人ぼっちも、
惨めなのも、
『いらない子』と言われるのも、嫌なの…
「あんたと友達だったことを、心の底から消したいの。」
……嘘だ…と…言って。
日向ちゃんも私を否定するの?
私の脳に蘇るのは、もう一つの過去。
最悪な、場所。
みんなして……私の存在を消さないで……!!
「嫌っ!!」
「うるさい。」
再び始まる、暴力の痛み。
辛くて、苦しくて、痛くて
泣きそうで目を閉じた私の瞼に、大好きな彼の顔が浮かぶ。
助けて………涼!