君といた夏
顔も殴られ、お腹も蹴られ、踏まれた背中も、庇った腕も、痛めつけられた足も。
全てが熱を持ったように、異常な痛さ。
どこを動かしても、少し動かしただけでも激痛がはしる。
「……りょ……う…っ」
流れる涙。
それは痛みだけのものじゃない。
「………別れたく、ないよ……」
そう出た言葉を最後に、私は目を閉じた。
もしも涼と別れて、千夏とも縁を切って、愁くんからも離れたら……
私は生きたいとさえ思わないと思う。
もう、死にたい。
こんなに苦しいなら、どこか違う世界に行きたい。
涼、千夏、愁くん……
……ーーーー大好き