君といた夏
足首を少し捻ったようで、痛い。
多分、一時的なものだし、そのうち立てるようになるんだろうけど……
今は、立てそうにない。
「玲奈?」
立ち上がろうとしない私を不思議に思ったのか、涼はしゃがんで、顔を覗き込んでくる。
ち、近い……///
「立てねぇか?」
「だ、大丈夫だよ。もうちょっとすれば……」
私は慌てて言うけど、涼は顔を歪めた。
「玲奈。嘘つくな。」
ピクっ
図星をつかれ、肩が揺れる。
私のその反応を見て、涼は私の首と膝の下に手を入れた。
「涼?!」
「暴れんな。落ちるぞ。」