君といた夏
ズキリとした痛み。
思ったよりも、強く捻っちゃったかな?
なんだか情けなくて、泣きたくなってくる。
「涼……ごめんね。」
「なんで謝ってんだよ。
いつも言ってるだろ。言われるなら、“ごめん” より “ありがとう” の方がいい。」
「ん………ありがとぉ……」
「玲奈が好きだから、俺はそばにいるんだから、ちゃんと頼れ。」
手際良く湿布を貼って、包帯を巻いてくれる涼。
本当に、器用なんだよね……なんでも出来ちゃう。
「これでいいだろ。帰るぞ。」
「うん。ユニフォーム着替えるの、待ってるね。」