君といた夏
《玲奈side》
「えっと………?」
「お願いします!!」
どうしたものか。
私はオロオロとしながら、目の前の男子を見つめる。
ちょっと待って……さっきまで、廊下にいたよね私。
なんで、今、空き教室にいるんだっけ?
確か、千夏と昨日のショッピングの話をしながら歩いてて……
急に手を引っ張られて…
気付けばここにいたよね?
「あの、告白してくださるのは、本当に嬉しいんですけど……」
「嬉しいんですか?!ならそれは、きっと恋です!
僕と付き合えますね!!」
あれ?
会話が成り立ってないよぅ……