君といた夏



ーーー……



「じゃあな。」


「今日は付き合ってくれてありがとな。」



嬉しそうに手を振る勇介。



ライバルだけど、俺たちの間にはちゃんと友情もある。



だから、勇介には幸せになって欲しいと、ちゃんと思っている。




「あ、そうだ。涼太さ、お前って今夏の大会で背番号何番だった?」



「は?背番号?なんでそんなこと聞くんだ?」



「いや、やっぱり………なんでもない。
今度の大会でお前らと対決するのを楽しみにしてる。」




そう言うと、勇介は去っていった。



背番号………か……。



勇介の意味のわからねぇ言葉は、俺の脳に強く残った。



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