君といた夏
まあ、親からの毎月のお金をやり繰りすれば大丈夫だけど……
さすがに……高い。
「結構高いんだね………うーん…」
「すげぇ値段だな。」
涼もその金額にびっくりしている。
水族館のお土産って高いんだね……
やっぱり無難にキーホルダーかな…?
こんだけ大きければ、高いのも当たり前なのかな。
自分の三分の二くらいの大きさのイルカ。
可愛いのになぁ……
「それ買うのか?」
「ううん。さすがに無理だよ……」
「だろうな。」
涼は私の頭をぽんぽん、と撫でる。
「お土産、買おうな?」
「うん……」