君といた夏
涼は優しく誘導してくれる。
そうだよね。
本当の目的は、みんなへのお土産だもん。
自分の買うんじゃないし、執着するのはやめないと……!!
「俺も見たいのがあるし、別々になるけど迷子になるなよ?」
「うん!携帯ずっと持ってるね。」
「なんかあったら電話しろよ?」
涼は過保護。
私が同学年なのを忘れてるんじゃないかな?
「大丈夫!」
「おう。」
涼に背を向けてキーホルダーコーナーへ向かう。
千夏に何を買おうかな?
やっぱり、千夏は………くじら?