君といた夏
女が好みそうな話だな。
当然、玲奈も好きだろうな。
「これって、もしかして、あのロマンチックキャンドルですか?!」
「はい、そうですよ。」
あのロマンチックキャンドル?
「涼、これね。雑誌に乗ってたんだ。
カップルで参加して一つのキャンドルを灯すと永遠に幸せになれるんだって。」
永遠に幸せ、ね。
玲奈との永遠か……
「参加費500円です。
ぜひ参加しませんか?」
「涼……。」
うるうるした瞳で上目遣いをしてくる玲奈。
これが計算じゃねぇから恐ろしい。
「2人でやってみるか?」
「ありがとう!」