君といた夏





「………うまい…」



涼の一言に、ほっと息を吐く。



料理は得意だけど、好きな人に作るのはやっぱりドキドキする。




「良かった〜…」



メニューはホワイトシチュー、サラダ、チキン。



クリスマスだから、チキンもこういう大きいのが普通にスーパーに売ってるんだよね。




「玲奈も食べてみろよ。」



「う……うん///」



珍しく笑う屈託ない涼の笑顔に、キュンと胸が高鳴る。




「ありがとうな、玲奈。」



「ううん。喜んでくれて良かった。」



なんだか結婚したみたい……。



昔と違って、今は涼のお陰で幸せだな。




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