君といた夏



「綺麗ーーっ!」



一気に興奮する私。


そんな私を、彼は後ろから抱きしめた。



「なぁ?」



「なに……?」



2人だけの空間で、


彼は私の肩に自分の額を乗せた。




そしてーー甘く囁く。



「玲奈……好きだよ。」



「………。」




なにも答えない私。


好きと言えない、ちっぽけな弱虫の私。




「こっち向いて。」



彼の囁きは、私の胸をぎゅうっとさせる。




振り返ると、彼は私の顎をつかんだ。




「玲奈……好き。」



「んっ………」



“好き” と一緒に彼の唇で甘く溶かされる。




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