君といた夏



毎日が退屈だったはずなのに、



いつの間にか一人の女を振り向かせようと必死になっていた。




一方的かもしんないけど、どうしてもこいつと繋がりたくて。



何度も告白して、やっと実った。




「玲奈………」


「涼…」



お前の『涼』って呼ぶ声が好き。



弱気なくせに、いつでも一生懸命。


だからこそ、傷付いて。




なぁ、何度もお前に『好き』って言ったよな。



メールでも言って、直接でも言って。



何度も伝えた。




言葉じゃ伝えられないことってあるんだと、俺は初めて知った。



愛しすぎて、言葉だけじゃ軽い気がした。



どうすれば、俺のこの愛情が全部お前に伝わるかな?




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