君といた夏
「なぁ………お前を抱いてもいいか?」
俺の言葉に、玲奈は途端に真っ赤になる。
でも……
「(コクン)」
決心出来ていたのか、頷いてくれた。
いつだって、この溢れそうな想いが、暴走しそうで怖い。
だって、そうだろ?
大切にしてやりたくて、何よりも守ってやりたいのに。
本能のままに動いて、こいつが俺だけしか見れないように、
めちゃくちゃにしてやりてぇなんて思ってる。
その口から俺の名前しか出なければいいのに、なんて思ってしまう。
「本当……余裕ねぇな、俺……」
「涼……なにに怯えてるの…?」
いつの間にか玲奈を押し倒している俺。