君といた夏
1年半前ーー
家族に見捨てられた私
自分も周りも、何もかもどうでも良くなった。
土砂降りの雨の中、私は涙も拭わず、空を見上げてた。
そして、あなたが声をかけてくれた。
あなたが、私を救ってくれたんだよ?
「涼……!!……りょ、う…」
「玲奈……。」
『愛してる』
あなたに、この想いが届きますように。
あの日の涙の理由を、あなたにまだ言っていないけれど。
あなたは何も知らずに手を伸ばした。
私は、あなたの強い瞳と、優しい温もりに恋をした。