君といた夏
《涼太side》
「………私も………愛してる…」
玲奈の囁きが聞こえた。
理性を壊してしまった。
加減なんて気にせずに、ほとんど本能のままに動いた。
辛かっただろう、痛かっただろう。
最中はろくに労わることも出来なかったけど、起きたら、最高の誕生日にしてやる。
ゆっくりと、起き上がり、机の引き出しの中にある箱を取り出す。
そんな高くもねぇけど、ネックレスだ。
すっかり寝てしまった玲奈の首に、そっと着ける。
アクセサリーは、束縛だと聞いたことはあるけど。
確かに、俺のネックレスを着けた玲奈は、なんだか俺のものだと主張してるような気分になる。