君といた夏
「お疲れ様……」
もう一度同じ位置に戻り、ギュッと抱きしめる。
ゆっくりと寝ている彼女に、軽いキスをして、俺も寝る体制に入る。
「…………」
それにしても、玲奈は熱いな。
今ので火照ってるからかもしれねぇが、自分の体温との差がわかる。
「きっと熱じゃねぇだろ。
………玲奈が熱いんじゃねぇだろ。
……俺の体温が低いだけか。」
俺は、玲奈を抱きしめている腕に力を込めた。
このままずっと……目も覚めずに、この幸せに浸りたい。
玲奈の毎日を幸せにしてやるのは、俺だから。
「愛してる。」
もう一度玲奈の耳元で囁いて、俺は瞼を下ろした。