君といた夏
「お、起きてたの……?」
「ん。おはよ。」
一体いつから起きてたのだろう。
「朝から何をバタバタしてるかと思って目ぇ覚めたら、今度は顔を真っ赤にしてるし。
忙しいな、お前は。」
全部見られてたのーーっ?!
なんていう失態!
というか、これこそ恥ずかしいよ……
「ま、そんなとこも可愛いけどな。」
涼の言葉で、私の頬は再び赤くなる。
「体、平気か?」
「ちょっと痛い……かな。」
頭を撫でながら、涼は聞いてくれる。
優しいなぁ。
「んじゃあ、今日は俺の家で過ごすか?
多分、明日まで誰も帰ってこねぇし。」
「そうなの?」