君といた夏
「言ったとおり、姉貴は他の所に住んでるし、親も旅行だしな。」
「涼と一緒にいれられるなら、なんでもいいよ。」
今度は、私ではなく涼が顔を赤くする。
「不意打ちはずりぃっつうの。」
「え?」
よく、聞き取れなかったけど……
「いや、気にすんな。俺もお前とのんびりいたいし、今日は家にいようぜ。」
「うん!!」
私は体制を直そうと首を動かす。
シャラン
ん?
首に当たる冷たい感覚に気付いた。
これは……ネックレス?
「涼、これ……」
「ああ、それな。
ハッピーバースデー玲奈。」
えっと……じゃあこれは…