君といた夏



「それ、ちゃんとずっと付けとけよ?
俺のって印なんだから。」



照れ隠しもせずに、サラッと言い切る涼。



なんて、破壊力。



「ありがとう……」



私の方が照れちゃう。




「大切にするからね。」



あ、そういえば……



「私も、涼にプレゼントがあるんだよ!」


クリスマスだしね。



日頃の感謝も込めて、色々悩んで決めたんだ。




「あー、俺もクリスマスプレゼント用意してる。」



「え?!一緒でいいのに……!」



まさか誕生日とは別にもう一つ用意してくれたの?




「ばーか。一緒にするわけねぇだろ。
お前が生まれてきた日は、他の何にも一緒に出来るわけねぇだろ。」



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