君といた夏
「嬉しい……!」
そんなこと言われたの、初めてだよ。
今まで、クリスマスも誕生日も一緒にするのが当たり前だったのに…
「早く貰いてぇし、渡したいけど……
もうちょっとこのままでもいいか?」
「いいけど……?」
私がそういうと、涼はぎゅーっと腕に力を込めた。
「なんかさ、今だに幸せ感じてんだよ俺。玲奈と一つになったとき、まじで泣きそうだった。」
「うん………」
私は泣いちゃったけどね?
「一生、一緒にいてぇな……」
「一緒にいよう。おばあちゃんになっても涼のこと愛してる自信あるもん。」
「そうだな。俺も、いつまでも……愛してる。」