ニセ×カレ
私が認めると、和希はにっこり笑って4人の女の子たちに向き直った。
「ってなわけなんで~。残念だけど、俺、先約いるから。
君たちに興味無い。
ごめん。」
そういうと、1人の女の子が涙ぐんで、小声でつぶやいた。
「な、何それ…。私じゃだめなの…?
和希の…和希のバカぁ!!」
「ちょっと、アヤ!」
涙ぐんでいた女の子が走り去ると、ほかの子たちも行ってしまった。
…『アヤ』と呼ばれていた子は、最後に私を睨みつけてたけどね。
「ふぅーやっと行った。ありがとな、手伝ってくれて。」
みんなの姿が見えなくなると、私に向き直って言った。
「なんか、面倒くさそうな人たちだったね。」
「あいつら、付き合おうっていってきてさぁ…。無理、って言ったのになかなか諦めなかったんだよ。
だから、俺が付き合えない『理由』を持ってくるから、待ってろって言ったんだ。」
「で、『理由』ってやつを、ばったり出会った私になすりつけた…ってことね…。」
全く、調子のいい話だっつーの。
ぶつかった人だったら、誰でもよかったんだ…。
何よ、それ……。
「言っとくけど、『カップル』って設定は、今日だけ―――」
「じゃあ、『カップル』ってことになっちゃったし…。ちょっとの間は『付き合って』ね?」
「ってなわけなんで~。残念だけど、俺、先約いるから。
君たちに興味無い。
ごめん。」
そういうと、1人の女の子が涙ぐんで、小声でつぶやいた。
「な、何それ…。私じゃだめなの…?
和希の…和希のバカぁ!!」
「ちょっと、アヤ!」
涙ぐんでいた女の子が走り去ると、ほかの子たちも行ってしまった。
…『アヤ』と呼ばれていた子は、最後に私を睨みつけてたけどね。
「ふぅーやっと行った。ありがとな、手伝ってくれて。」
みんなの姿が見えなくなると、私に向き直って言った。
「なんか、面倒くさそうな人たちだったね。」
「あいつら、付き合おうっていってきてさぁ…。無理、って言ったのになかなか諦めなかったんだよ。
だから、俺が付き合えない『理由』を持ってくるから、待ってろって言ったんだ。」
「で、『理由』ってやつを、ばったり出会った私になすりつけた…ってことね…。」
全く、調子のいい話だっつーの。
ぶつかった人だったら、誰でもよかったんだ…。
何よ、それ……。
「言っとくけど、『カップル』って設定は、今日だけ―――」
「じゃあ、『カップル』ってことになっちゃったし…。ちょっとの間は『付き合って』ね?」