ニセ×カレ
「分かったよ、今は好きどうしじゃないし…話したことも…覚えてねーみたいだし…。」

「うん、ごめんね。だから、明日からも普通に―――」

「じゃあ、そのちょっとの間で、俺の事、好きにさせてやるから。」

「えっ?」


ちょっと待ってよ。

また話が変な方向に。


「だから、好きどおしじゃねーから嫌なんだろ?
だったら、俺の事、好きにさせてやる。」

「そういう問題で言ったんじゃなくて…。」

「ってことで、明日からよろしくな?」

「ちょっ…んっ!」


和希は、全く話を聞かずに私の唇を奪った。


「みみぃ、どこにいるの…って、えっ…」


ちかくで、ひなの声が聞こえる。

和希は、人が来たのが分かったのか、私から唇を話した。


「ほーら、美々果が油断してたからさ、ブレーキきかなくなっちゃた。
じゃーねー♪ また明日。

隣の席で会えるの、楽しみにしてるから♪」


私は何にも言えなかった。


「み…みか……?」

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