ニセ×カレ
いつも通り、いつも通り…。
そう心でつぶやきながらバスに揺られていると、急にひなが話し始めた。
「あのね、みみ……。」
あ、きっと重大なことなんだな、ひなにとって。
『あのね、みみ……』って話し始める時は、ひなにとってちょっと重大なことを言うとき。
昨日あった嫌なこととか、悲しかったこととか、学校の噂とか…。
ちょっとしたニュースがあった時の、口癖。
今回は当然『恋話』……だろうね。
「昨日、ひな呼び出されたじゃん、山田ナントカくんに。」
「やっぱそのこと? 今度は何だったの、理屈。」
「なんか…
『昨日夢に間宮さんが出てきて、一緒のクラスだね、よろしく、って言われる夢を見たんだ。』
ってまず言われて…。
その後は、『ほんとに同じクラスになれた。これは運命だよ!』
…だって。」
はぁ?
意味分かんない…。
夢が正夢になって、告白したの?
バカじゃん。
そう心でつぶやきながらバスに揺られていると、急にひなが話し始めた。
「あのね、みみ……。」
あ、きっと重大なことなんだな、ひなにとって。
『あのね、みみ……』って話し始める時は、ひなにとってちょっと重大なことを言うとき。
昨日あった嫌なこととか、悲しかったこととか、学校の噂とか…。
ちょっとしたニュースがあった時の、口癖。
今回は当然『恋話』……だろうね。
「昨日、ひな呼び出されたじゃん、山田ナントカくんに。」
「やっぱそのこと? 今度は何だったの、理屈。」
「なんか…
『昨日夢に間宮さんが出てきて、一緒のクラスだね、よろしく、って言われる夢を見たんだ。』
ってまず言われて…。
その後は、『ほんとに同じクラスになれた。これは運命だよ!』
…だって。」
はぁ?
意味分かんない…。
夢が正夢になって、告白したの?
バカじゃん。