ニセ×カレ
―――「…まさか昨日そんなことがあったとは……だから2人でいたんだね…。」

「うん、隠してごめんなさい…。」


私はホントの事を言った。

ひなだけには伝えておくべきだったんだと思うよ。


っていうかばれてたし…。


「なんで謝るの? ひな、全然怒ってないし…むしろ大変だったね、って感じ。」

「ありがと。
ま、そういうことになっちゃったもんで、1か月ほど付き合う。

みんなには秘密で…。」

「OK! でも、気をつけてね。」

「なんで?」

「藍沢くんのけ――」

「いたいた、みみぃ~♪」


ひなとの話に割り込んできたのは、藍沢和樹…張本人。


「え、何で居るのっ!?」

「なんでって、教室に戻って来ただけだよ?」

「教室…ってまさか同―――」

「きゃぁぁ! わわホントに同じクラスなんだぁ!」

「あたしもう最高の気分だよっ!」

「藍沢くん! 仲良くしようねぇ~」


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