ニセ×カレ
「みみ、なんか……大丈夫?」

「え、全然平気だよ?
1か月もすれば終わる話だし…。ちょっとの辛抱だねぇーっ!」

「ちょっとの辛抱って…。あんなこと言われて、悲しくないの…?」

「悲しいっちゃ悲しいけど…。ほんとのことだし、勝手に言わせておけばいいよ。」

「むぅ! みみは1人で抱えすぎなんだよっ! もうちょっと…ひなを頼っていいんだからねっ!」

「あーりがとっ! ほんとに困った時は頼るよ。」


ひなは私の気持ちを察してるみたい。

なんでもわかっちゃうんだね、ひな。


隠し事もできないよ…。



「あれ、みみとひなやん! どないしてんの?」

「あ、奈々ぁ! と千華ぁ!」

「なんか、教室すごい空気悪かったからさ、逃げてきたの。」

「…ごめん……。」

「なんでみみが謝ってんねん! みみが悪いわけやないやん?」

「いや、私が悪いですね、はい。」


こんなにも被害者が出ていたとは…。

はぁ、ホントはあいつのせいなんだよ?

私は何にもしてないんだよ?

でも空気を悪くしたのは確かなのよ!

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