ニセ×カレ

×ファンクラブ×

その日から毎日、私は大変だった!

生まれて初めて学校中を逃げ回ったよ。

ずーっと付きまとってくるし。


確かにOKはしましたけれどもっ!

周りの視線が痛すぎる…。


全くめんどくさいなぁ…だから彼氏なんていらなかったのに…。


「もぉー!」

「わわ、みみどしたのっ?」

「あ、ごめん…。」


気がつくと、自分でもびっくりするほどの大声で叫んでいた。

どうかしちゃってんだな、私…。


「まぁ、毎日忙しそうだしねぇ~、ひなは何にもしてあげられないけど。
頑張れよっ!」

「何を?」


よく分かんないことを言うなよ。

まぁ、ひなだししょうがないか。


何気ない会話、こんな些細なことに幸せを感じてしまう…。

毎日毎日いろいろたいへんだし…。


あれから変わったことといったら、

藍沢和樹は置いておいて、

涼太との会話が、驚くほどに減ってしまったことだ。

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