ニセ×カレ
「最近、篠宮くんと話してないよね…気まずかったりするの?」


それにはひなも気づいていて。


「まぁね…毎日一緒だったのに急にこんなんなっちゃったもんだからかな。
話すタイミングもないし。」

「篠宮君かわいそう。」

「なんでかわいそうなの?」


涼太は女子に囲まれて忙しそうだし、別に私にかかわんなくたって…。

そう思ってた。


「だってさ、急に仲良しの子が離れてっちゃったんだよ?
そんなことされたらひなはさみしい!

篠宮君だって同じじゃないかなぁ?」

「そっかなぁ?」


さみしいなんて感じるのはひなだけなんじゃ…。


「今日、部活動休止の日だよね! 久しぶりに3人で帰ろうよ!
ひなとみみと篠宮くんだよ?

どう?」

「別にいいけど…。」

「ダメ―ッ! 美々果は俺と帰るのーっ!」

「って、藍沢君じゃん! いきなり現れるからびっくりしちゃったよ!」


また来たよ―っ!

もーそろそろ鬱陶しいって…。

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