12 love storys
【April】 年下の彼、年上の彼女
「大体さぁ、仲良くねぇんだよ。」
4月生まれの彼が言った。
「どうして?」
と、聞かなくても答えは分かっている。
だけどーーー
「どうしてなの?」
と、聞いてあげるのは惚れた弱味なのか?
「いや、ほらさ、4月って年度変わりじゃん。学校にしてもクラスとか変わってメンツがガラリと変わることもあるだろ?」
「そうね。」
と、私。
「するとさ、俺って誕生日4月じゃん?それも前半。クラスのやつと仲良くなる前に誕生日おわっちゃうんだよなぁ。」
「あら、でも、この前、みんなにお祝いしてもらったんでしょ?」
と、ほんの少しだけ唇を尖らせるように言ってみる。
「なに、妬いてんの?」
「まさか。」
「妬いてんだ。」
「しつこいなぁ。妬いてないって。
っで、楽しかった?カラオケ行ったんでしょ?みんなの奢りで。」
「まあな。」
と、ニヤリと笑う顔にすらドキリとする私はやはり重症だ。
4月生まれの彼が言った。
「どうして?」
と、聞かなくても答えは分かっている。
だけどーーー
「どうしてなの?」
と、聞いてあげるのは惚れた弱味なのか?
「いや、ほらさ、4月って年度変わりじゃん。学校にしてもクラスとか変わってメンツがガラリと変わることもあるだろ?」
「そうね。」
と、私。
「するとさ、俺って誕生日4月じゃん?それも前半。クラスのやつと仲良くなる前に誕生日おわっちゃうんだよなぁ。」
「あら、でも、この前、みんなにお祝いしてもらったんでしょ?」
と、ほんの少しだけ唇を尖らせるように言ってみる。
「なに、妬いてんの?」
「まさか。」
「妬いてんだ。」
「しつこいなぁ。妬いてないって。
っで、楽しかった?カラオケ行ったんでしょ?みんなの奢りで。」
「まあな。」
と、ニヤリと笑う顔にすらドキリとする私はやはり重症だ。
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