12 love storys
結局、あの後
山下さんも席を移動したので
課長が何を言ったのかも
私は知らないんだけど……。


程なくして飲み会はお開きとなり
明日はお休みと言うこともあって
私は課長の部屋行くことにした。


と言うより
有無を言わさず連れてこられた。


部屋に着くまでほとんど会話もなく
そして、
玄関に入るや否や
性急に唇を塞がれた。











「んんっ……」


玄関のドアに完全に押し付けられ
身動き取れない。


いつもよりも激しいキスに
戸惑いながらも私も応えるように
課長の首に腕を巻き付ける。


するとそれを合図かのように
課長が私のブラウスをたくしあげ
右手を侵入させてきた。


「あっ……ぃやっ。」


首筋に唇を這わせられ
思わず声が出る。


「ここ玄関……で、すぅっ。」


途切れ途切れながらも
訴えかける。


さすがに玄関では不味いでしょ?


なのに課長ときたら……


「……何か不都合でも?」


と、言いながら這わせた唇を
どんどん下へと滑らせていく。


「ぁぁあっ。」


いつもよりも激しい刺激に
思わず声が上がる。


不意に課長が


「確かに。
その声は不味いですね。
ご近所に聞かせる訳にいかないな。」


そう言うと、私を軽々と
抱きかかえあっという間に
私はベッドに横たわっていた。



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