12 love storys
「お、お前、誰だよ。
俺はただ、こいつとやり直そうと……」


「おっさんさぁ、引っ込んでなよ。
俺、真智子より4つも下でさぁ
体力すげぇ有り余ってんだけど……。」


そう言いながら
バキバキと指を鳴らしながら
元カレに近づく慎平。


「な、なにする気だよ。
それに俺はおっさんじゃぁない。」


「はぁ?俺よりは確実におっさんだろ?
まぁ、安心しろよ。
おっさんには何もしねぇよ。
言ったろ?
俺、こいつ無しじゃ生きていけない
体なんだよ。
それに体力が無駄に有り余ってるから
真智子の帰りが待ち遠しくて
待ち遠しくて……。
迎えに来てみりゃこれだろ?
おっさんさぁ……」


そこまで言うと慎平は
元カレにググッと顔を近づけ






「俺と真智子の……邪魔すんなよ。」







そう言って、元カレの頬スレスレを通って
私が押し付けられているマンションの壁に
思いっきり拳を打ち付けた……。


< 74 / 104 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop