12 love storys
「チッ……大した女でもねぇのにさ。
ちょっとたまたま見かけたから
声掛けてやっただけだろうが。
まぁ、精々、宜しくやれば?」


口ではまだそんなことを言いながらも
慎平の横をスルリと抜けて
元カレは去っていった。















ちょ、ちょ、
ちょっとぉ~
なに?
なんなのよ?
今のはなんなの?
めちゃ、ワイルドでしかも
タフな男って感じで
日頃は僕とかいっちゃって
ナヨナヨしている癖に
俺の女にーーーとかって




普段と全く違うじゃない…………
















いや、普段と変わらぬ
ツンツルテンジャージ上下を身に纏う
慎平が顔を歪めて立っていた。


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