12 love storys
私はまだ冷めやらぬ体を
自分で抱きしめながら
ぼんやりと天井を見つめていた。


カーテンの隙間から
僅かに入る明かりで
夜が明けたことが分かる。


なのに私は眠れずに起きていた。


あちゃ~
これってまた、流されちゃった?


隣で小さな寝息を立てて眠る
慎平の顔をじっと、見る。


「悔しいけれど……
私より睫毛長いんだけど。」


はあ……。
本当は分かっていた。
何となくいつか、こういう事に
なるんじゃないかなって。


寧ろ、ちょっと期待している自分もいた。


やっぱり私ってダメな女なのかな。


寝よう。
起こってしまった事は今さら
どうしようもないし。


それに若さゆえなのか
夕べは……って言うかつい今しがたまで
かなり慎平に無理をさせられて
正直クタクタで思考が回らない。


目を閉じると
私はあっという間に眠りに落ちた。







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