12 love storys
「もどらねぇのかよ。」
「えっ……。」
不意に声を掛けられ我に返る。
「席にもどらねぇのかって聞いてんの。」
今日は営業部全体の総締めの飲み会兼、3月末で他部署へ異動する人達の送別会だった。
それで、ちょっと席を離れ化粧室に行った時、さっきの隣の課の先輩に呼び止められたのだ。
「ああ……うん。ちょっと、気分悪いし先に失礼しようかなって。飲み過ぎたみたい。」
全然、飲みが足りないけどね。何てことはいわないけど。
「じゃ、送ってやるよ。」
「えっ。いい、いい、大丈夫、タクシーでも拾って一人で帰るから。それに、村沢くんまで帰る事ないでしょ?」
そうよ、なんで私が村沢と帰んなきゃならないのよ。こんな仏頂面男と!
「俺が帰るか帰らないかは俺が決める。お前がどうこう言うな。ほら、荷物取ってこいよ。」
はぁ?
なんじゃ、それ。
なんでそんなに、上からな訳?
まぁ、いいわ。
兎に角、これ以上、ここにいる気もないしさっさと、出ようっと。
私は上司に体調不良を訴え、オーバーなくらい残念がられながらも、宴会の席を後にした。
「えっ……。」
不意に声を掛けられ我に返る。
「席にもどらねぇのかって聞いてんの。」
今日は営業部全体の総締めの飲み会兼、3月末で他部署へ異動する人達の送別会だった。
それで、ちょっと席を離れ化粧室に行った時、さっきの隣の課の先輩に呼び止められたのだ。
「ああ……うん。ちょっと、気分悪いし先に失礼しようかなって。飲み過ぎたみたい。」
全然、飲みが足りないけどね。何てことはいわないけど。
「じゃ、送ってやるよ。」
「えっ。いい、いい、大丈夫、タクシーでも拾って一人で帰るから。それに、村沢くんまで帰る事ないでしょ?」
そうよ、なんで私が村沢と帰んなきゃならないのよ。こんな仏頂面男と!
「俺が帰るか帰らないかは俺が決める。お前がどうこう言うな。ほら、荷物取ってこいよ。」
はぁ?
なんじゃ、それ。
なんでそんなに、上からな訳?
まぁ、いいわ。
兎に角、これ以上、ここにいる気もないしさっさと、出ようっと。
私は上司に体調不良を訴え、オーバーなくらい残念がられながらも、宴会の席を後にした。